小林圭二さんの話(元・京都大学原子炉実験所講師) 雑誌・通販生活から

  雑誌・通販生活の中の記事『脱原発の勉強シリーズ』から
  ≪増え続ける核のゴミ≫についての講義

小林圭二さん  
  ・・・尊敬する小出裕章さん達と 『熊取6人組』 といわれた反原発の研究者の一人。 
 
  小出さんと考え方は全く同じですが、原発の核のゴミのことに始まり、核兵器の事まで、分かりやすく端的にまとめてくださっているので、ここに一部を紹介します。
  今、福島原発の事故以来、皆が原発をやるべきではないことを知っているのに、無理矢理に、卑劣に脅してまでも、再稼動のほうへ進ませようという、国のその流れがよく分かります


*****

― 使用済み核燃料を処分せずに貯蔵しているのは、日本の原子力政策が高速増殖炉を中心に据えているからです。従来の軽水炉からでる使用済み核燃料は、将来高速増殖炉が実現した際の〝燃料"とされています。(略)

  高速増殖炉を中心とする「核燃料サイクル」は、再処理場で使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、高速増殖炉で燃料として使いながらプルトニウムを増殖させるというもの。しかしこの計画はすでに破綻しています。六ヶ所村の再処理工場は本格運転の開始延期を繰り返し、高速増殖炉の原型炉「もんじゅ」もトラブル続きで、実用化する見込みすらありません。

  もんじゅの設計が始まったのは60年代後半。当初80年代に実用化される予定だったものが、05年の「原子力政策大網」では2050年頃の実用化を目指すとされています。これまでに投入された費用は1兆3000億円を超えています。維持管理費だけで年間200億円(1日あたり5500万円)が税金でまかなわれているのです。(略)

  アメリカ。イギリス、フランス、ドイツなど、高速増殖炉の開発は世界各国で進められてきましたが、危険性や経済的に成り立たない事、そして、高速増殖炉で生み出される純度の高いプルトニウムが核兵器に転用されやすく、核の拡散につながることを理由に、すべての国が撤退しました。 
 
  そんな中、なぜ日本だけが、高速増殖炉の開発をやめないのか。それは、建前だけでも継続しなければ、日本の原子力政策が崩壊してしまうからです。溜まり続ける使用済み核燃料は、高速増殖炉の開発が止まれば、ただの"核のゴミ"になってしまい、処分できないゴミを生む軽水炉の運転や、核兵器以外に使い道のないプルトニウムを取り出す再処理施設の稼動にブレーキがかかるでしょう。

  さらに言えば、日本の歴代政権は、いざというとき短期間で核兵器をつくれる潜在的な能力を密かに望んできました。近年公開された60年代の外務省文書は、高速増殖炉がその手段として位置づけられていたことを明かしています。今後も政権はこの選択肢を手放そうとはしないでしょう。

  利害の絡んだ関係者から廃止を言い出すことはありません。  
  各国でも、高速増殖炉開発の撤退は最終的に政治が決断を下しています。もんじゅは即時停止して、この国の原子力政策を根本から見直す必要があるのです。


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騙されないぞ、という意志を日本人が皆、持たなくては。



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