経済学って?ムハマド・ユヌス

THE BIG ISSUE vol401

スペシャルインタビューのコーナー「出来るだけ突拍子もないアイデアを思い描いてほしい」ムハマド・ユヌスさん から


そうだよね!と深く頷いたところを紹介させていただきます。

・・・・経済学で扱われるテーマの一つに「すべての人間は自己の利益のために行動する。すなわち人はみな利己的だ」というシンプルな原理が登場します。
 でも私に言わせれば、この出発点は間違っていて、人間は(本来)決して利己的ではありません。人間は確かに自己の利益のために行動しますが、それ以上に共通利益のために行動します集団利益ともいえるこの概念が抜け落ちたことから、経済学が利己的な学問になったのです。

 何故このような世界になってしまったのでしょう。
 それは私たち人間がこうした世界を想像し、創りあげてきたからにほかなりません。そして経済学もまた、人間がこのような世界を創り上げるための後押しをしてきました。
 経済学は、人々がどうやって生活の質を高め、富を分かち合っていくかを考える学問だったはずなのに、他人からいかに奪って自分が成功できるかを説明するための学問に成り下がってしまった。
 そして私たち自身も、そうした行動を当然と思うようになってしまったのです。


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 やはりBIG ISSUEにコラムをお持ちの経済学者・浜矩子さんは何かのインタビュー番組で、『経済は愛だ!』と言っていらして、そうだー!と叫んだことがあります。
 やはり、根底に愛があり、それぞれ様々な才能を持つ全ての人々が、生活の質を高めあい、富を分かち合う、そのために経済があり、愛のある頭の良い政治家が、それをしっかりとわきまえて、仕事をしなくてはならない。この原理を判らない、あるいは無視するような政治家は、自分を恥じなければならない。その恥もない奴は、糾弾されなければならない。
 糾弾するのは、他でもない、人に、自然に、愛を感じ生活する私たち国民ひとりひとりだ。