『パリ左岸のピアノ工房』の中から

たまたま古本屋で見つけ、手に取った本。
ピアノが大好きでピアノを習う筆者が、ピアノを手に入れた店の調律師や、教師を通して、主に音楽に関する様々なことを発見する。

そのうちの一つのエピソード。

ピアニストのジェルジ・シェベックのレクチャーを受けた生徒の言葉に、共感し、感動する。

レクチャーを受けている生徒の演奏に、隣のピアノでシェベックが励ますように、同じ音を重ねる。

・・・(著者)素晴らしい瞬間だった。それはデュエットでも連弾でもなかった。そればいわば同じ一つの曲の二重演奏であり、シュベックの長年の経験によって形作られた何とも言えない演奏だった。

 (共演した若者は)「陳腐ないい方に聞こえるでしょうが、彼が一緒に弾き始めると、ちょっと奇妙なことが起こったんです。
まるで、彼の手から放出されたエネルギーが、自分の手に浸み込んでくるような気がしたんです」

・・・・・
今、私が信頼する音楽家との共演の際に、感じていること、そのものだ。

私が日々演奏しているジャズは、音そのものは譜面になっていないので、コード進行を軸に自由に即興演奏していくか、自由に組み立てるか。
だから、共演者との、そのやり取りは直接的で、実はそれ自体が音楽の中身だ。
自分が弾いているのか弾かされているのか、分からない、というようなエネルギーの交換は、音楽、特に中身が即興のジャズならではのことだ。
音楽の素晴らしさを感じる時だ。

CDやLive、Lessonのお問合せは、taka(アットマーク)tbi.t-com.ne.jpまで。

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