音楽の良さを「判る」と「判らない」の悲劇的な壁

音楽は人の心を震わせる。
ソクラテスの言うように、音楽は、その人格に根本的に係るほどの意味を持つ。
震えた心は、余計な考えを振り落とす。
震えることで、精神を整える。

これが音楽の素晴らしいところだと思う。

その音楽を作る側・・
当然だが、聴く人の心を震わせる音を奏でる。
そうでなければ、ならない。
その覚悟で1音1音置いていく。

音を発する者がいて、受け取るものがいる。
その音自体を発する者の責任は重い。

だがしかし、その音が心を震わせているのか、ということについて・・どれだけの人が感じているだろうか。
演奏する方も、聴く方も。
どちらも相当に集中し、同時にリラックスしなくてはならない。先入観などもってのほかだ。
集中力なんていらない、楽しければいいのだ、という演奏家と聴衆は、本当の音楽の楽しさ、喜びを逃すことになる。残念だが。

幸いなことに私は心震わせるミュージシャンと共演している。
2015年に亡くなってしまったギターの津村和彦さんは、その筆頭だ。
津村さんがその音楽に参加し音を発することで、音楽全体が息づき、体温を持ち、心が震える音楽になる。
その音楽の種類は問わない。津村さんの発する音がひとつひとつが、いつも必ず生きているから。

心震える音楽はジャンルを超える。

私には、とても大きく大切な音楽家であった。

だが、それを感じられない人がいるのだという事実に、つい最近ぶち当たった。
みんな、必ず何かしら感じているのだと思っていた。
とびきり良いものを良いと感じられない人がいるのだ。

うそでしょ?

また、逆に、涙なしで聴けないほど感動して聴いてくれる人もいる。

その壁は悲劇的だ。

その壁は、なんなんだろう。
芸術的な環境で育ったとか、本をたくさん読んだとか?
その人の経験によるもの?
感動の数?
個性ともいえるが、その人の資質?

私は、心が開いているかどうか・・
だと思う。

ちょっと悲劇的。
音楽の喜びをかんじられないのかー、って。

全豪で優勝したナオミの「嫌なことやってる暇はない」ということば、素敵だ。








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