池澤夏樹さんの『私訳・日本国憲法前文』

                                 *誤字改めました。すみません。高田
中村哲さんの『講演録』の中で

・・・「第二次世界大戦では、日本の兵士だけで200万人が戦死し、一般の死者を含めると、さらに数百万の犠牲がありました。アジア全体では、実に2000万以上の人が亡くなりました。
   憲法9条で言う平和とは、私たちの先輩が、こうした悲惨な体験を経たうえで得た一つの結論であったというふうに私は考えております。
   これを単に解釈がどうだこうだと言うのではなく、私たちの力の源泉にして、日本人としての誇りを保つべきだ、とそのように思います」

・・・「平和を守るというのは容易なことではありません。その点では戦争をするほうが、ずっと簡単です。
   平和を守るというのは、ただ単に戦争をしないというだけではなくて、積極的に自分と戦いながら、自分の敵愾心や復讐心などを克服しながら、築いていくものだというふうに、私は思っています」

と語った後で、注釈として、池澤夏樹さんの翻訳(日本国憲法の原文は英語)を掲載しています。
ここでも、取り上げさせていただきます。

*****

 私たち日本人は、正しく選ばれた代表からなる国会を通じて、私たちと子孫のために、日本国を動かす機能は日本人全員が共有するものであること、この考えの上に立ってこの憲法をゆるぎなく制定したことを、まず宣言する。

 これは、世界の国々との協力のもとに得られる平和の成果や、この国土にゆきわたる自由の喜びを私たちが失うことのないように、また政府のふるまいのために戦争の恐怖が再びこの国を襲うことがないように、と考えてのことである。

 日本の政府は、日本人全員が信じて託した尊い意思によって運営される。日本政府の権威は日本人に由来する。私たちの権力は日本人を代表する人々の手を通じて行使され、その結果得られる幸福は日本人すべての人々が受け取る。

 これは人類全体が共有する基本的な思想であって、この憲法もまたこの思想の上に作られている。

 この思想と衝突するような憲法や法律、条例などを私たちは拒否するし、既存のものならば廃棄する。

 
 私たち日本人はいつでも平和を求める世界の人々が仲良く暮らすためには高い理想は欠かせないから、私たちは常に理想を頭に置いてことを決めるこの国の存続、この国の安全は、私たち同様に平和を大事にする世界の人々の正義感と信念にゆだねよう

 国際社会が平和維持のために力を尽くし、暴君や奴隷制、圧制や不寛容などをこの世から一掃するために努力するのならば、私たちはその社会の一角に名誉ある地位を得たいと思う。

 世界中のすべての人々が、平和で自由な社会で恐怖や困窮に悩まされることなく生きるべきだ、と私たちは考える。

 国というものは自国のことだけ考えていてはいけない。
 
 各国の政治は世界共通の道義に基づくべきである。正当な手続きを経て成立したと自負する主権国家ならば、同様の資格を持つ他国との交渉に際して、この道義を無視することは許されない。

 
 私たち日本人は、ここに述べたような高い理想と目的を実現すべく自分たちの力のかぎり尽くすことを、国の名誉をかけて誓うものである。
         [池澤氏のメールマガジン「新世紀へようこそ」から。「新世紀へようこそ(光文社)」にも収録]



*****

 常にこの理想を頭に置く、それが出来ないものに、政治を任せることなど、できるものか!

 日本人全員がこれを読み、経済発展のみを目指し人々の命など顧みない政治家たちを、許してはならない。
 
 許さない!という権利が我々にはある。
 主権者は、私たちだからだ。
 それを私たち自身が、もっと意識しなければならない。

 
CDやLive、Lessonのお問合せは、taka(アットマーク)tbi.t-com.ne.jpまで。

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