<豊かさとは― 自信持ち「小国主義」> 作家・井出孫六さん

2013年3月11日 毎日新聞・特集ワイド <震災2年 豊かさとは― この国はどこへ行こうとしているのか>から
                                                          記者:戸田栄さん

 ・・・「福島第一原発事故から2年が経ちます。だが、現状は事態の収束には程遠い。いまだに放射性物質が放出され続けておりますし、仮設住宅に置き去りにされた人々の姿がある。
   国策が国民に取り返しのつかない犠牲を強いた点で、私は戦前の満蒙開拓計画がダブって見えるのです

 ・・・「当時、満州は抗日運動でテロが頻発していたのに 『安全だ、安全だ』と宣伝し、終戦までに7万人以上を移民させました。原発政策でも安全神話を作り上げて国民を信じ込ませ、54基もの原発を並べる事に成功していました。ちなみに満州経営に辣腕を振るった少壮官僚の一人が、原発再稼働を掲げる安倍晋三首相の祖父・岸信介元首相です」

  国は満蒙に入植すれば3万~6万坪もの土地を割り当てると甘い話で誘った。
 ・・・「原発は一般の国民が気付かないうちに過疎に悩む立地地域に金をばらまき、建設されていった。揚げ句、国策の破綻によって故郷に戻れなくなった人々の姿・・・まさに同じ構図ではないでしょうか」

  なぜこの国は同じ国策の愚を繰り返すのか
 ・・・「日本では戦後、戦争責任が問い尽くされなかった。そこに原因があると思うのです」

  <過去に目を閉ざすものは、現在にも目を見開こうとはしない。非人間的な行為を心に刻もうとしないものは、又そうした危機に陥りやすい>ドイツのワイツゼッカー大統領が敗戦40年を機に行った講演の有名な言葉だ。95年の来日の際には、ブラント首相が70年12月のポーランド訪問の際、雪の上にひざまずいて陳謝し、ようやくポーランド人の心の氷が溶けたという話を紹介した。
 ・・・「本当に誤るとはそういうことではないかと私は思います」

 ・・・「日本は『大国』である事が好きなのです。原発がどんなに危険でも、『経済大国』という言葉の前には問題にされなかったという事です」

  この国の未来を開くには、明治以来の大国主義と真剣に向き合い、豊かさを捉え直す事が欠かせないと考えている。
 ・・・「大日本帝国時代に石橋湛山らは『小日本主義』を提唱しました。植民地の放棄まで主張しますが、そこには道徳の力で世界から尊敬を集め、日本の力にしようという考えがあった。現在の日本も、大国主義の幻想を捨て、身の丈にあった小国として生きる道を探るべきではないでしょうか」

 ・・・「追求すべきは精神的な豊かさです」

 経済優先の果てに起きた原発事故はこの国に反省をもたらし、ちまたには「今こそ転換を」という声が満ち溢れた。だが2年後の今、再びもとの方向へ舵が切られようとしている。
 3・11も、かつての金儲け主義への反省も忘れ去ろうとしているかのようだ。
 「真の豊かさ」とはなんなのだろう。


*****

 今の政府、ここまで恥も外聞もなく、自分の利権を守り、金にしがみつくことが、人として可能なのか・・・
 まともな人間ならあり得なくはないか・・・

 東京電力の資産を守ることが、何十万・何百万、あるいは何千万の国民の命と健康、そして国内ばかりか、世界中を汚染し、地球の生命・地球自体を傷つける事より、優先するってどういうこと?!
 
 それを、悲惨な事故が有り得ることが事実として目の前で証明された、そのたった二年後に!
 にやにやと再稼動しますって公言するって、気が狂ってるとしか思えない。

 しかし選んだのは国民。

 なんということだ・・・・

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