野坂昭如さん 「なにやらうすら寒い」

 先日なくなった大島渚監督のパーティーの壇上で大島監督をげんこで殴り乱闘するなど、正直で乱暴な印象の野坂さん。「ほたるの墓」が野坂さんの作品だなんて、ってびっくりしたものでした。どうも結びつかなくて。
 しかし、この毎日新聞のコラムは毎回素晴らしい。気負いがなく、いつもとても腑に落ちる内容だ。
 今回も然り。
 
 わたしも今の世の中うすら寒いと感じている。
 気持ち悪い。

 自民党が、原発を54基も作り原発ムラは私腹を肥やしてきた。
 そして福島原発の事故。

 原発の被害に遭われた方々、もう戻れないその土地、溢れる原発のゴミや、溜め込んだプルトニウムの量・・・
 そして、長い自民党政権時代に、多くの無駄な公共事業をどんどん進め、幸福でなくなった日本人。働いても働いても将来の不安は消えず、欧州のように1ヶ月のバカンスなど取らしてもらえないままに人生を終える。とっても貧しい。GNPが高くても政府が下劣であれば国民は幸せになどなれない。

 しかし、そんな政党を再び選ぶんだなあ、日本人は。本当に信じがたい。マスコミもこぞって自民党のやってきた罪については覆い隠し、自民が勝つと宣伝する。へえそうなのか、とそれにまんまと乗っかってしまうのだ。長いものには巻かれる。
 一度でいいから、真実をみて自分で考えてみれば解るはずなのに。

 テレビに映る安倍さんは、気持ち悪いほどやたらと自信有り気だ。

 こういった私の、うすら寒さは、戦争も体験した野坂さんの言葉で、確信となる。

******

2013年3月2日毎日新聞 野坂昭如「七転び八起き」 より

 先日ロシアに隕石が落下したという。

 この度の隕石の動きはNASAも感知していなかったという。21世紀の現代は、つきへ行き、地球の裏側を走る車まで見分けられる技術を持ちながら、その一方で巨大隕石の落下も、大地の揺れも積雪量も、前もってピタリと当てる事はできない。かつて日本における原発導入をめぐり、その賛否について論じられた時、危険性をたとえたものに、ヤンキーススタジアムに隕石が落ちるくらい、低い確率だという表現があった。つまり、ありえないということ。その低い確率のはずの原発事故は現に起こった。
 
 人間は自然に勝てないということをしっかり自覚する事が大事。

 日米首脳会談が終わった。オバマ大統領と安倍首相は日米同盟の強化を確認したという。
 
 このところ、日本列島を取り巻く周辺で、物騒な動きが目立つ。そこで日米同盟の強化をアピール。それにしてもこれを伝えるニュースマスコミの取り上げ方、大本営発表の如き響き、はしゃぎすぎが気になる。
全体に政治家の都合の良いものばかり。また、脅威をあおり、なにやら下品で声高な印象を受ける。

 戦時中、忠君愛国一億一心のスローガンが、世を覆っていた頃がある。だがその当時でも、ごく当たり前に暮らす、市井の人々は、そうがんじがらめになっていたわけじゃない。なっていたわけじゃないからこそ、怖いのだ。あっという間に民主主義から全体主義に移ってしまう。
 戦前の悪しき主義が甦るかわからない。僕はこのところ、何やらうすら寒い思いが強い。
 



CDやLive、Lessonのお問合せは、taka(アットマーク)tbi.t-com.ne.jpまで。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック