澤地久枝さん(作家) 『人の気持ちが人を動かす』

澤地さん、大江健三郎さん、坂本龍一さんなどの文化人・著名人が、もしマスコミを通して正しい意見をもっとたくさん市民に訴える事ができていたら・・。

やっぱり、正しい方向に国を動かすのは、文化であり芸術ではないだろうか。

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2012年12月21日 毎日新聞<特集ワイド>から 記者・藤田祐子さん

 旧来型政治にノーを突きつけ政権交代を導いた09年の「民意」は、首相官邸前を埋め尽くした「市民」は、何だったのか―。

 ・・・「16日の夜、何時ごろかしらね、大勢を知ってがっかりしましたよ。憲法9条、脱原発・・・一生懸命に訴えてきたつもりだったけど、有権者は目の前の利益を守るために投票所に行ったんだなって。しかも今の憲法になり、誰もが投票できるようになってから、最低の投票率。恥ずかしいことです。4割の人は政治に、無関心というのか、飽き飽きしちゃったんですね」

 不思議にも声の張りはみじんも失われていない。

 ・・・「だって、こんな結果になったからこそ、いつまでもがっかりしてはいられないでしょう。16日に全部が消えたわけじゃない。私は何があっても『絶望した』とは言いたくないの」

 原点は14歳で経験した中国大陸での敗戦と残留生活の辛酸。戦争がどれだけ暮らしを踏みにじるか、国家がいかにやすやすと個人を見捨てるかを目の当たりにした。
 そんな作家にとって福島第一原発事故の被害と向き合うのは必然だった。

 ・・・「雇用や補助金というしがらみにがんじがらめにされ、日本全体が抱える問題のツケを押し付けられる。米軍基地を抱える沖縄と原発が立地する地域がダブって見えるんです」
 
 事故で放出された放射性廃棄物は町の境、県の境を超え、さらに海を通じて他国にまで影響を及ぼそうとしている。
 ・・・「原発事故の対応は一国にとどまるものではありません。他国で起きた場合もしかり。原発問題については視野を広げ、地球規模で考えないと。その時に重要なのが他国との信頼関係であり、その根本となるのは、国際社会と共に生きると誓った平和憲法です」

 全国の集会にも足を運び脱原発を訴え続ける。
 ・・・「集まって話を聞いてくれる人たちからエネルギーを受け取り、その力が私をまた、次の場所に向かわせるの。人の気持ちが人を動かすのです」

 人を動かすのは人の気持ち―そのことを教えてくれたのは07年に亡くなった作家の小田実さんだ。
 ・・・「『前回選挙制度で政権を交代させたんだから、新しい政権を厳重に監視して、また次に奪還すればいいんや』って、きっとそう言うでしょうね。世の中を変えるのは大きな力を持つ人間じゃない、同じ志を持った小さな人間たちなんだというのが口癖だったから」

 安倍晋三総裁は国防軍構想を打ち出し「憲法を変える」と明言している。
 ・・・「前回政権にも増して、日本を戦争のできる国に持っていこうとしていますね」

 原発については公明党との政策協議で<依存を減らす>としたが、脱原発の動きは鈍い。

 ・・・「自分で考え、自分の意見を持ち、自分で動こうという人たちが一人一人立ち上がって首相官邸に向かった。ああ、日本は変わるなって思いました。選挙の結果には結びつかなかったけれど、政治家には非常な脅威だったはずですよ」


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ああ、それなのに・・・という思いが胸に溢れる。萎える。
・・・・・・いけないいけない。
やれることをやっていかねば。

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